ようやく決定 シリア代表監督

シリア代表
シリア代表監督ベルント・シュタンゲ(http://syria.news/c36298c6-01021812.html)

先日就任が発表された、シリア代表のベルント・シュタンゲ監督の紹介記事です。

別のメディアが報じたところによると、年俸42万米ドルでの契約とのことです。

リオオリンピック男子サッカーで金メダルを獲得したブラジルチームのミカーレ監督も、有力候補だったとのことですが、ついこの間、シリアサッカー連盟会長が「新監督はこの人でほぼ決まりだ」と発表していたハーイ氏については、記事では言及されていません。

シュタンゲ新監督は多彩な経歴を持っているようです。アラブの代表チームを率いた経験もあるので、異文化対応能力も高いのではないか。また、シュタンゲ氏はアメリカのイラク侵略の可能性が高まっていた2002年10月に、イラク代表の監督に就任していることも、特筆すべきことでしょう(下の写真は、イラク代表監督時代のシュタンゲ氏。アジアカップ2004年の予選前の練習風景)
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それにしてもこの記事は「シリア・ニュース」というネットメディアに掲載されたものなんですが、誤字が多くて困りました。

学習者にとって、最大の敵の一つが誤字脱字ですね。あれおかしいな、これなんていう意味かなと長い時間かけて頭をひねってもわからない。いやもしかしたら、この単語文字が一つ抜けているのかもということに気がついた気のムナシサよ。


元記事URL http://syria.news/c36298c6-01021812.html

ベルント・シュタンゲ氏、シリア代表監督就任でサッカー連盟と基本合意

掲載紙:シリアニュース
掲載日:2018年2月1日

(文中*は訳注)

シリア代表監督ベルント・シュタンゲ(http://syria.news/c36298c6-01021812.html)

シリアサッカー連盟はドイツ人のベルント・シュタンゲ氏が、代表監督に就任することで基本合意をしたと発表した。シュタンゲ氏は、過去にイラクやシンガポール代表を率いている。契約期間は2019年にアラブ首長国連邦で開催予定のアジアカップ終了まで。

シリアサッカー連盟のサラーフ・ラマダーン会長は、「われわれは、来年UAEで開催れるアジアカップ終了まで、ドイツ人コーチのシュタンゲ氏と代表チーム監督就任について基本合意をしました。また、シュタンゲ氏にはオリンピック代表の監督もしてもらいます」と発表した。そして「契約に関するいくつかの項目についての協議は終えています。後ほど公式発表するため定められた言語に契約書を翻訳することになっています」と述べた。

ラマダーン会長は、「新監督はいくつかの試合会場を訪れ、指導の現場を視察しました。シュタンゲ氏は、選手たちのプレーレベルの細部まで完璧に把握しています」と付け加えた。

連盟は、ワールドカップアジア予選で、代表チームが達成した高いレベルに見合う次期監督の人選を長い時間をかけて行ってきた。チームは、ロシアワールドカップの出場権を獲得したオーストラリアに激戦の末敗れたが、ワールドカップ出場まであと一歩のところまで到達した。

連盟は、シュタンゲ氏と、オリンピックで金メダルを獲得したブラジル代表の監督をつとめたブラジル人のロジェリオ・ミカーレ氏に候補をしぼっていたが、数多くのヨーロッパと世界のクラブチームを指揮し、また、オマーン、イラク、シンガポールの各代表チームの監督をつとめるなどアジアでの幅広い指導経験を有し、さらには東ドイツやベラルーシでも代表監督を歴任したシュタンゲ氏にシリア代表の指揮を任せることにした。

シュタンゲ監督は1948年生まれ。VfBライプツィヒなど東ドイツの様々なクラブチームでプレーしたあと、指導者の道に進んだ。1982年から84年まで東ドイツオリンピック代表監督、東ドイツフル代表の監督を4年間つとめた。

以後、ヘルタ・ベルリン、VfBライプツィヒといったドイツのクラブチームの指揮をとったあと、ウクライナの2クラブ、FCドニプロペトロウシク、CSKAキエフ、オーストラリアのパース・グローリーでは3シーズンにわたって監督をつとめた。2001年にはオマーン代表監督、その後イラク代表監督に就任し、キプロスのアポロン・リマソール監督を経て、4年間ベラルーシ代表監督もつとめた。最近では、2013年から16年まで、シンガポール代表の指揮をとっていた。

シュタンゲ氏の実績として、ドイツ、オーストラリア、キプロスの各国内リーグのタイトルを獲得、2003年にはFIFA会長賞を受賞、2001年オーストラリア、2006年キプロスの各クラブチームの監督時代、同国内の年間最優秀監督賞を受賞している。

ベラルーシ代表監督(*在任期間2007年から2011年)としては、以下のような特筆すべき結果を残している。2007年オランダに2対1で勝利、2008年ドイツに2対2の引き分け、2009年にアルゼンチンにスコアレスドロー、2011年フランスのホームサン・ドニでフランスに1対0で勝利、1対1で引き分けるなどして、ベラルーシ代表のFIFAランキングを2008年90位から2011年37位に引き上げた。

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