戦争がイエメン選手のプロ化を促進

長期化する戦争で国内でサッカーの試合が行われなくなってしまったイエメンでは、代表クラスの選手たちが、次々と国外でプロ契約しているんだそうです。

2015年から内戦状態のイエメン。同じ紛争中のシリアに関しては、数こそ少ないものの日本でもメディアが取り上げることがたびたびありますが、イエメンに関してはほとんど伝わってきません。「中東 フットボールと人びと」というタイトルでブログを運営しているぼく自身、この戦争やイエメン国内のことなど、どうなっているのかまったく知りません。大変恥ずかしく思います。

今回の記事、そんなイエメンのサッカー事情について知ることができるかなと期待して読んでみましたが、期待はずれでした。言ってみれば、国外に移籍して行った選手の名前と移籍先が書かれただけの記事でした。

今後、イエメン関連の記事も、意識して探してみようと思います。


元記事URL:
http://www.yemenmonitor.com/Details/ArtMID/908/ArticleID/22900

国外の15人のプロ選手…戦争が切り拓くイエメン代表もう一つの地平

掲載紙:ヤマン・モニター
掲載日:2018年2月4日

(文中*は訳注)

 

インドリーグのシロン・ラジョンでプレーするアイマン・ハージリー http://www.yemenmonitor.com/Details/ArtMID/908/ArticleID/22900

3年前から続く戦争にもかかわらず、イエメン代表の選手たちの前には広大な地平が広がった。15人以上ものイエメンの選手たちが、3大陸計8か国で、プロ選手としてのキャリをスタートさせているからだ。8か国とは、ブラジル、カタール、イラク、オマーン、ヨルダン、インド、エジプト、スーダンだ。

2015年以来、戦争のため、イエメンサッカー連盟が主催する国内リーグ1部、2部、およびカップ戦などの活動が中断している。しかしこのことが、イエメンの選手たちのプロ化を促している。

プロ化は、物心両面において、イエメン選手のレベルの改善と発展をもたらすものである。それは、アジアカップ2018出場をかけた最終予選での重要な試合、3月26日行われる予定のネパール代表戦との一戦を控えるフル代表のパフォーマンスにおいてもいい影響を与えるはずだ。

サルーリーはブラジルで挑戦

イエメン代表の国際的選手、アフマド・サルーリー(19歳)は、ブラジルでプレーする初めてのイエメン人プロ選手となった。これは他の代表のチームメートに対して大きな刺激を与えている。サルーリーは、ブラジル・ペルナンブカーノ州のセントラルSCと契約を交わした。同チームはブラジル2部リーグに所属している。

すでにイエメンを代表する選手となっているサルーリー選手は、ブラジルの地で、プロ選手としてプレーする初めてイエメン人選手となる。それは、契約締結後の記者会見で、ポルトガル語でこの挑戦についての喜びを語っていることからも明らかだ。

ハージリーはインドへ

ブラジルからインドに目を転じよう。国際的選手でイエメン代表のFW、アイマン・ハージリーは、インド・メガーラヤ州のシロン・ラジョンFCの一員として、インドのスタジアムで新たにプロ選手としての挑戦を始める。

ハージリーは、4年契約で、インドプレミアリーグの同クラブと契約した。シロン・ラジョンは将来ビジョンの一環として、2017/19シーズンでのリーグ戦での優勝を目標に、複数のプロ選手を獲得した。

カタールリーグには5人

カタールサッカー連盟は先月1月24日(*2018年)、国内1部リーグに所属するクラブは、トップチームもしくは23歳以下のチームに、イエメン国籍を持つ選手を「在留選手」として、1人だけ選手登録できるようにすると発表した(*おそらくイエメン籍選手を一人だけ外国人枠とは別に登録できるようにしたという意味だと思います)。この決定を受け、5人のイエメン人選手が、カタールのクラブに選手登録された。

アフマド・ハイフィは、カタール初のイエメン人プロ選手である。ハライティヤートSCは、カタール連盟のこの決定適用第1号として、イエメン代表の中心選手であるアフマド・ハイフィと契約を結んだことを発表した。

ハイフィは先週木曜日(*2018年2月1日)、新チームでの初めての試合にのぞんだ。背番号30番をつけたハイフィは、サイリーヤSC戦でスタメンで出場、試合は2対2の引き分けに終わっている。

イエメン代表のDF、アムマール・ヒムサーンもまた、カタールのマルヒーヤSCに加入した。カタールプロリーグ(*カタール・スターズリーグ)に所属するチームである。ヒムサーンは先週金曜日(*2018年2月2日)、ラーヤンSCとの試合で初出場を果たした。試合は3対0でラーヤンが勝った。

また、カタールのアル=アハリーSCは、プロリーグ残留を果たすため、チームの中心選手となることを期待して、イエメン代表DFのスター選手、ムハンマド・ファアードと契約を結んだ。

一方、イエメン代表の国際的選手、ムディール・アブドルビヒは、カタール・スターズリーグに所属するアラビーSCと契約した。同選手は先週金曜日(*2018年2月2日)、カタールスターズリーグの第15節のウンム・サラール戦に初出場した。試合はスコアレスドローに終わったが、ムディールは、相手FW選手への暴力行為で退場となっている。

イエメン代表のスター選手、ムハンマド・バールウィースは、カタールリーグのクラブに所属する5人目のイエメン人選手である。メディカルチェックをパス、シーズン終了までの契約で契約書にサインし、ウンム・サラールに加入した。

イラクリーグの3人

カタールからイラクに目を転じよう。イラクリーグには3人のイエメン人選手がプレーしている。フセイン・ガーズィ、アフマド・サーディク、アクラム・ワラーフィの3人だ。彼らはいずれも、イラクリーグ1部のバハリーSCに所属している。

オマーンのピッチに立つ4人

オマーンのピッチでは、同国内のクラブに所属するイエメン人3選手がプレーしている。アブドゥル・ワースィウ・マタリーはイエメン代表のスター選手で傑出した選手の一人だ。3シーズンに渡ってウルーバSCでプレーしている。高いレベルのプレーで、クラブ首脳の信頼を勝ち得て、チームの司令塔をまかされている。

一方、イエメン代表のスターFW、モフセン・カラーウィは、ムダイビーSCと契約をした。これは彼にとって初めてのプロとしての挑戦だ。強く、レベルの高いプレーをしている。

スールSCは、オマーンリーグをたたかうチームの中心選手として、育成年代のイエメン代表、ムアーズ・リーミーと契約を交わした。

また、本紙は、アラーウッディーン・ヌアマーンが、ルスタークSCの一員としてプロ選手としての挑戦を始めるとの情報をつかんでいるが、クラブ側はまだヌアマーンとの契約について発表していない。

アフリカの3選手

アジアからアフリカに目を転じよう。スーダンとエジプトのリーグにそれぞれひとりのイエメン人選手がプレーしている。先週、DFのアミーン・サバーヒーが、スーダンのアル=アハリーSCに加入するプロ契約書に正式にサインした。イエメン国外のチームに移籍するのは彼にとって初めてのことだ。

また、国際的DF、アブドゥル・アズィーズ・ジャマーイーも、ヨルダンプレミアリーグをたたかうチームの主力として、シャバーブSCに正式に加入した(*ヨルダンをなぜアフリカの国として扱っているのか不明)。

イエメン代表のゲームメーカー、ウサーマ・アンバルは、エジプト1部リーグ(*2部リーグの間違い)でたたかうポートサイドのメリーフSCに所属している。アンバルにとって初めてのプロとしての挑戦である。ところが、複数の情報筋によると、金銭面での問題を理由に、同選手はクラブとの契約を破棄したという。しかし、アンバルは、この件について、否定も肯定もしていない。

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