2019年シリアサッカー総括

今回紹介するのは、KOOORAというサッカー専門サイトの記事です。2019年シリアサッカー7大ニュースといった感じの記事です。去年のうち、遅くとも今年1月にあったU23アジア選手権が始まる前に紹介しておれば、それなりの意味があったのですが、今となっては、気の抜けた記事になってしまいました。


2019年のシリアサッカー界 失速に戦争の影

掲載紙:KOOORA
掲載日:2019年12月22日
執筆者:アブドゥル・バースィト・ナッジャール
URL
https://www.kooora.com/default.aspx?n=879997

(*は訳注)

あと数日で2019年も幕を降ろす。シリアサッカー界にとって、9年前からこの国をおそう戦争の惨禍という厳しい環境の中で過ごす苦難の1年となった。

各年代別代表チーム、クラブは(*国際試合を)国外でたたかうことになったが、参戦した大会などではいずれも結果を残すことができなかった。一方、国内リーグにおいては、アラブ諸国や外国籍のプロ選手が一人もいないという状況が続いている。

年代別代表とクラブの2019年のたたかいを以下、総括する。

つまづきスタート

今年(*2019年)のフル代表のたたかいは、年頭、UAEで開催されたアジアカップでスタートした。シリア代表は、グループリーグを突破する可能性は高いという大方の予想に反し、満足のいく結果を得ることができなかった。(*グループリーグでは)パレスチナに引き分け、ヨルダンとオーストラリアには敗れ、勝点をたった1しか上げられず、グループ最下位に終わった。(*大会期間中)ドイツ人監督ベルント・シュタンゲは解任され、シリア人監督ファジル・イブラーヒームが3回目の指揮をとったが、チームは早々に大会から去ることになった。

ファジル監督復活

(*アジアカップの後)ファジル・イブラーヒームは、新たに代表チームをスタートさせた。テーマは、チームの究極の覚醒と新メンバーの突き上げだった。親善試合や、イラクで開催された西アジア選手権、インドで開催された国際大会の結果はよくなかったが、代表チームのために綿密に計画された新たなチーム編成に着手した。

シリア代表は、2022年のカタールW杯のアジア2次予選ではグループAの首位を走っている。チームは現在5連勝中で、中国にも勝利した。3次予選進出を確実なものとしている。

アジアカップのグループステージ最終戦から三度指揮をとることになったファジル・イブラーヒーム監督 https://www.kooora.com/default.aspx?n=879997

レジェンドの引退

W杯アジア2次予選の第2節が終了した段階で、チームリーダーで、シリアサッカー史に残るストライカーであるフィラース・ハティーブが正式に引退を表明した。

ハティーブは、過去6大会のW杯予選に出場している。これは世界で7人目、アジアで初めて、アラブ諸国では元エジプト代表GKイサーム・ハドリーに次いで2人目となる。

オリンピック代表躍進

アイマン・ハキーム監督が指揮をとるオリンピック代表に目を移すと、シリアは、ヨルダン、キルギス、クウェートとともにU23アジア選手権予選のグループEを勝ち抜き、本大会への出場権獲得に成功した。同大会は来年(*2020年)初頭、タイで開催される。

また、最近、中国で開催された国際大会で優勝している。大会には、開催国中国のほか、マリ、タジキスタンが参加していた。

期待はずれ

対照的に、ユース年代およびジュニアユース年代の代表は、アジアの予選を突破することができなかった。サーミル・ブスタンリー監督率いるユース代表は、10月にタジキスタンで開催されたU19アジア選手権の予選(タジキスタンのほか、レバノン、モルジブと同組)では、まずまずのパフォーマンスを示したものの、満足のいく結果を出すことができなかった。

ムハンマド・アキール監督率いるジュニアユース代表も、サウジアラビアのアルコバールで行われたU16アジア選手権の予選(サウジのほか、オマーン、パキスタンと同組)で本大会出場権を獲得することができなかった。

ユース、ジュニアユース年代の両代表チームの敗北は、予想されたものだった。ジュニアユース年代の国内リーグが実施されておらず、ユース年代のリーグ戦も、この国における戦争のため7年間中断しており、昨シーズンからようやく再開されたばかりだったのである。

惨敗

2年連続でムハンマド6世カップ(*アラブクラブ選手権)に参戦したジャイシュ(ダマスカス)だったが、屈辱を味わった。1回戦でモーリタニアのFCヌアディブに敗れ、早々に大会から去ることになった。

ジャイシュは、AFCカップにも出場、グループリーグではヨルダンのワフダートに続きグループ2位で決勝トーナメントに進出を果たした。決勝トーナメント初戦(アジア地区準決勝)でヨルダンのジャジーラと対戦し、初戦3−0で快勝したものの、アンマンで行われた第2戦で0−4で大敗してしまい、大会を後にした。

AFCカップにはイッティハード(アレッポ)も出場したが、アルクウェート戦で引き分けて勝点1をあげただけで、あとは全敗(5敗)し、グループステージ最下位に終わった。

初タイトル

国内リーグでは、ジャイシュが通算17回目の優勝を果たしリーグタイトルを保持した。一方、シリアカップではワスバ(ホムス)が初優勝し、ジャイシュとともに、来シーズンのAFCカップ出場権を獲得した。

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