シリアリーグでは八百長まん延?

シリア国内リーグ

今回紹介する記事は、シリア国内の審判不正問題、八百長疑惑に関するものです。

2019/20のシリア・プレミアリーグは、最終節まで激しい首位争いがくりひろげられ、ティシュリーンの23シーズンぶりの優勝で幕を閉じました。また降格争いも最後の最後までもつれました。その一方、リーグ終盤には不可解なジャッジが相次いでいたようで、判定を不服として試合を途中で放棄してしまうチームもありました。

以下の記事によると、自分は相手チームの関係者から金をもらっていたと実名で証言する選手も現れ、アジアサッカー連盟も調査に乗り出しているとのことです。この件の真相はわかりません。しかしリーグ戦終盤に、シリアサッカー連盟が「不正が確認されれば断固とした措置をとる」とわざわざわ声明を出したことや、第20節(6月13日開催)の7試合中3試合での「判定ミス」で多数のレフェリーが処分を受けていることは事実でなので、シリアサッカー界にはかなり根深い問題がはびこっていると言えるのかもしれません。

なお、記事のサブタイトルの「ハーティム・ガーイブ」というのは、現在のシリアサッカー連盟会長のことです。


シリアサッカー連盟 審判問題でクラブに警告

ハーティム・ガーイブ体制の腐敗

掲載紙:イナブ・バラディ
掲載日:2020年7月12日
URLhttps://www.enabbaladi.net/archives/400447

(*は訳注)

今年のシリアカップのラウンド16、ティシュリーン対ジャイシュ戦。

シリアサッカー連盟は、いかなるワイロ、八百長であろうと事実が確認した場合、クラブの登録を抹消すると警告した。

連盟は7月12日、facebookの公式アカウントを通して声明を発表した。声明は、リーグの優勝争いおよび降格争い過熱し、他方順位が中位のチーム(*優勝争いにも降格争いにも関わっていない)のモチベーションが喪失している現状をふまえ、八百長が判明した場合、そのクラブと選手の登録を抹消することになると、強調している。

今シーズンのプレミアリーグは、ティシュリーン(*本拠ラタキア)が勝点50でトップに立ち、2位は勝点差1でワスバ(*ホムス)、3位は勝点46でフッティーン (*ラタキア)、4位は同42でジャイシュ(*ダマスカス)が続いている。リーグ戦の残りは各チームとも5試合となっている。

アジアサッカー連盟の介入と審判問題

今回の連盟の警告は、シュアイブ・アリー選手(ハマを本拠とするタリーア所属のDF)の問題を念頭になされたものだ。同選手は、ティシュリーンの複数の関係者から、試合でタリーアを負けさせるようワイロを渡されたことを明らかにしている(*ティシュリーン対タリーアの直近の試合結果は2−0でティシュリーンが勝利)。

アジアサッカー連盟のイブラーヒーム・アバージード事務長によると、アリー選手の問題はアジア連盟が介入する事態となっているという。

アジア連盟は先月6月27日、この問題の事実究明を行っていると言い、続ける。

「アリー選手の発言について、同選手から事情聴取しています。事実が究明すれば公表します」

シリアリーグにおける審判の不正問題は目新しいことではないといわれる。たとえば、6月に行われたジャジーラ(*ハサカ)対ワズバ戦では、試合の最後の最後でワスバにPKを与えた判定を不服として、ジャジーラが試合を放棄している。

また、タリーアがティシュリーン戦でPKと判定されたことや、それ以外の試合での判定ミスに対するたび重なる抗議を受けて、シリアサッカー連盟審判委員会は6月15日、ティシュリーン対サーヒル(*タルトゥース)戦の審判団、ジャブラ(*ラタキア県ジャブラ)対カラーマ(*ホムス)戦の主審、イッティハード(*アレッポ)対フトゥーワ(*デリゾール)戦の副審の職務停止措置をとった。

元国際審判員ムハンナド・ディッバー氏が本紙に語ったところによると、シリアサッカー界の審判の不正問題は、「モラルハザード」状況にあるという。また、サッカー連盟は自らの統治権を失わない程度に、全シリアスポーツ連盟会長をこの問題で介入させている(*意味不明です)。さらに、連盟はシリアの国内リーグを継続させることで、「シリアは健全である」とのイメージを外部に対して広めているが、それこそ「真の意味での恐怖」であると話している。

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