シリアリーグ、サポーターによるレフェリー暴行事件

シリア国内リーグ
RT Arabicホームページより

今月3日(2021年)、ダマスカスで行われたシリア・プレミアリーグ第10節のハルジャラ(ダマスカス郊外県)対ジャブラ(ラタキア県)の試合中、観客の一人がピッチ内に乱入し、レフェリーに飛び蹴りを喰らわせるというとんでもない出来事がありました。試合はその直後、レフェリーが中止を宣言する事態となりました。

試合中に観客がレフェリーに飛び蹴り

下の動画がそのときのシーンです(乱入してくる男が映るのは43秒あたりからです)。

1月13日、この事件に関するシリアサッカー連盟の裁定が発表されました。中断した試合の最終結果を0−3でジャブラの負けとするとともに、ジャブラに対して100万シリアポンド(約20万円)の罰金とホームゲーム2試合の会場変更(ジャブラ市以外にする)というものです。ハルジャラに対する処分はありませんでした。

بعد 10 أيام على نهايتها.. اتحاد الكرة السوري يحسم نتيجة مباراة جبلة وحرجلة – RT Arabic より

試合は、56分にホームのハルジャラが先制、71分にジャブラが同点に追いつきました。すると同点ゴールでスタジアムが沸いている最中、観客の一人がピッチ内に乱入し、レフェリーのムハンマド・アブドゥッラーの背後から飛び蹴りを喰らわせたのです。乱入した男は警備に取り押さえられ連行されましたが、74分にレフェリーは試合の中止を宣言しました。

国内では乱入した男の身元(どちらのチームのサポーターか)に関心が集まっていたようですが、サッカー連盟の処分がジャブラ側だけだったことを見ると、男は同チームと何らかの関わりがあったのではないかと推測されます。

警備体制の問題

嘆かわしいことに、シリアの国内リーグで暴力沙汰が問題となることはめずらしいことではありません(今回も、ジャブラに対する処分とは別に、カラーマ(ホムス)のサポーターがレフェリーへの侮辱とピッチに空きビンを投げ込んだとして、カラーマ側に100万シリアポンドの罰金を科すとする処分も発表されている)。上の動画には写っていませんが、ハルジャラ対ジャブラ戦で飛び蹴りを受けたレフェリーは、そのあと激昂した様子で男を蹴り付けているシーンも記録され話題となっています。

ただ、今回の場合、もちろん乱入した男の問題もさることながら、ピッチ内で男の自由な行動を阻止できなかった警備体制に最大の問題があるように思います。

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