ブログのタイトルを「中東 フットボールと人びと」から「シリアサッカー事情」に変更しました。これまで投稿した記事のうち、約3分の2がシリア関連のものでしたので、実体に沿った変更です。なんのひねりも芸もないタイトルとなってしまいますが、その分わかりやすくなったかと思います。
ブログを立ち上げたときは深く考えていませんでしたが、「中東」というのはあまりにも広大でした。一個人のブログでとてもカバーできるものではありません。同じ中東といっても、率直にいって全然興味のわかない国も少なくないですしね。無理のある括りを作ってしまいました。今後はシリアを中心にしつつ、面白そうな記事を見つけたらそれ以外の中東の国のサッカーに関する情報も紹介することにしていこうと思います。
ブログ自体の趣旨、目的は立ち上げ当時のままです。サッカーだけでなく、サッカーを通して現地の人々の暮らしや現状をわずかでも知ることができそうな記事を紹介していくつもりです(とはいえ、そんな目的に合う記事を見つけるのは簡単ではないのですが)。
多読の効用──サッカー記事で学ぶアラビア語
ブログを始めて今年6月で5年になります。途中何カ月も更新しない時期がなんどもありましたので、こんなにも続けてきたよとあまり威張ることはできません。しかし、うれしいことに、当初に比べて、ぼくのアラビア語読解レベルは多少は上がったのではないかと実感しています。自分の関心のある分野の文章を大量に読んでいく学習方法(英語学習者の間ではポピュラーな「多読」というやつですな)は、コトバの習得において有効だと実感しました。何より楽しいのがいいですね。楽しいから長続きもする。一人でこの言葉に取り組む学習者にとって、これはとてつもない利点です。
大学や専門学校で学んでいる人は別かもしれませんが、おそらく多くのアラビア語学習者がぶつかる大きな壁に、教材がないという問題があると思います。英語などのメジャーな外国語(アラビア語は国連公用語にもなっており、世界的にはまぎれもないメジャー言語なんですが)に比べると、とくに多読に使える教材なんかほとんどありません。その数少ない教材も、必ずしも興味を抱かせる内容とは限りません。そんな中、インターネットで読める新聞記事はぼくにとって唯一の頼みの綱といったところです。
アラビア語の場合、独力で新聞記事を読めるレベルになるまでには、かなりの時間を要するとは思いますが、ある程度実力がついてきたと思ったら、自分の関心のあるテーマの新聞記事に挑戦してみるのも悪くないと思います。
(2020年2月12日)