男子の試合を裁くシリアの女性レフェリー

今シーズンのシリア国内のカップ戦のある試合で、女性が副審をつとめました。試合で対戦したティシュリーンというラタキアにホームを置くチームが、その女性レフェリーの写真を公開しました。

写真を公開したティシュリーンの説明、あるいはそれをもとにした一部の報道では、女性が男子の公式戦の審判をつとめたのは、初めてのケースと紹介されましたが、「イナブバラディ」(反政府系メディア)によると、彼女より前にシリアには女性レフェリーはいたとのことです。

いずれにしましても、女性が国内のトップレベルの試合で審判をつとめる例は、世界的に見てもそう多くはないでしょう。少なくともJリーグでは聞いたことがありません。

なお、「イナブバラディ」の記事には、ブンデスリーガで主審をつとめる著名なビビアナ・シュタインハウスさんの動画も掲載してありますので、関心のある方は元記事のサイトをご覧ください。


元記事URL:https://www.enabbaladi.net/archives/200456

男子の試合で審判をつとめたアリーサール・ブドゥールさん

掲載紙:イナブバラディ
掲載日:2018年1月22日

シリアカップのティシュリーン対カルア・アレッポ戦で副審をつとめるアリーサール・ブドゥールさん https://www.enabbaladi.net/archives/200456

アリーサールさんは、シリア国内で行われた男子の公式戦で、審判をつとめた。

ティシュリーンSCは、男子の試合で審判をつとめた初めての女性として、ラタキアで行われた試合で副審を担当したアリーサール・ブドゥールさんの写真を発表した。

ティシュリーン対カルア・アレッポのシリアカップの試合は、今月19日(*2018年1月)、ラタキアのスポーツセンターで行われた。

シリアサッカー連盟は、この試合でアリーサールさんの主審としての体力テストを行っただけであり、とくにコメントを発表していない。

アリーサールさんの家族はスポーツ一家で、兄(*弟かも)のウンマール・ブドゥールさんも1部リーグで審判をつとめており、父親は、サッカー連盟の元レフェリー、タラール・ブドゥールさんである。また、アリーサールさんは過去、国際的な審判員リストにも登録されたことがある。

アリーサールさんは、男子の試合で審判をつとめた初めてのシリア人女性ではない。彼女より先に、ラバー・ザルカーさんがいるからだ。

ザルカーさんは、2011年2月、ダルアー(シリア南部の町)で行われた育成年代の1部リーグの試合、シュウラ対イッティハード戦で、副審として出場している。

ザルカーさんは、国際サッカー連盟(FIFA)から国際的に認定された初のアラブ人女性で、シリアの一部リーグのいくつかの試合で、審判をつとめている。

FIFAの規定には、男子の試合で女性が試合を裁くことを禁じておらず、男性がレフェリーをつとめることを定めた規定もない。

ドイツサッカー連盟は、ビビアナ・シュタインハウスさんを主審としてブンデスリーガ1部の審判リストに加え、彼女はリーグのある試合を裁き、ブンデスリーガ1部の試合でレフェリーをつとめた史上初めての女性となった。

シュタインハウスさんはドイツサッカー連盟の決定についてこうコメントしている。

「夢がついに実現しました。ここに来るまで苦労が認められ、とてもうれしく思っています」


元記事URL:http://goalarab.com/أليسار-بدور-أول-إمرأة-حكم-في-سوريا/

シリア初の女性レフェリー

掲載紙:アラブゴール
掲載日;2018年1月25日
執筆者:マフムード・ダルス

 

シリア人のレフェリー、アリーサール・ブドゥールさんが、ラタキアで行われたティシュリーン対カルア戦に出場した。アラブ諸国で男子の公式戦で審判をつとめた初めての女性レフェリーとなる。過去、男子の公式戦においてどのアラブ諸国でも女性が審判団に加わった例はなかった。

アリーサールさんによると、男子の試合で審判をつとめようと決意したのは3年前だったという。彼女は、下部リーグ(*シリアの国内リーグは1部2部に分かれている。ここでいう下部リーグはおそらく2部のさらに下位に位置付けられる地方リーグのことだろうと思います)の試合で大きな経験を積み、また、1部リーグの試合への出場はなかったものの、2部リーグの多くの試合で出場機会を得るなど、十分な研鑽を積んだ末、決意を実現した、という。

また、最近は、ジュニアユース、ユースなど育成年代のカテゴリーでのトップリーグの試合でも審判をつとめていた、という。

アリーサールさんは、今回の自分の出場が、若い女子たちに勇気を与えると思うと話している。また、試合中(*初レフェリーとなった1部リーグの試合)、観客席から聞こえてくる野次について尋ねると、試合に集中していたので、あまり聞こえなかった。育成年代のカテゴリーの試合でも野次はとんでくるが、叫ぶのは一人か二人程度だ、とのことだそうだ。

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