イランとの親善マッチ(3月30日)で0−3で完敗した翌日、シリア代表のナビール・マアルール監督は記者会見を行いました。「シリアサッカーニュース」(اخبار الكرة السورية)がFacebookページで、その概要を掲載しています。
ちょっと興味深いのは、アルゼンチンのプロリーグでプレーするシリア系選手の招集も考えているかのような発言です。この他にもヨーロッパでプレーするシリア系選手は何人かおり、中でも国際的にも知られているのがブンデスリーガのボルシア・ドルトムントで活躍するマフムード・ダフードという若手選手です。ただし、残念ながら去年ドイツ代表デビューを果たしてしまったので、シリア代表になる可能性はありません。
(下の写真 2018年のロシアW杯で母国チュニジア代表監督として指揮をとったマアルール。グループステージのイングランド戦)
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以下マアルール監督の発言をかいつまんで紹介します。
─結果は出せませんでしたが、チームは戦術面で改善してきています。ミスを避けるよう取り組みを続けます。
─私が選んだすべての選手(のパフォーマンスの出来不出来)については、私に責任があります。
─(今回チームに合流できなかった)FWのオマル・スーマ、アラー・ダーリー、DFのアフマド・サーリフらがいれば、技術的にも精神的にもチームに大きなインパクトを与えてくれていたと思います。
─(FWの)アブドゥルラフマン・バラカートはすばらしいプレーを見せてくれていたと思いますし、中盤の若手コンビ、ムハンマド・ハッラーク、ムハンマド・ライハーニヤが見せてくれたプレーのレベルにも、私は満足しています。
─率直に言って、われわれは、フィジカル面でもメンタルの面でも基本的な問題を抱えています。この点については今後も改善に取り組んでいかなければなりません。
─シリアはW杯アジア2次予選を突破する可能性は95%あります。今はより厳しいたたかいとなる次のラウンドに向けて準備する必要があります。
─ここで強調しておきたいのですが、私はシリア国内リーグのすべての試合、選手をフォローしています。
─ハリール・ヤーシ、パブロ・サッバーグ(いずれもアルゼンチンリーグでプレーするシリア国籍を持つ選手)が加入すれば、中盤において大きな力になると思います。
─私はラマダーン月の最終週にはダマスカスの戻る予定です(今年のラマダーンは5月12日ごろ終わる。おそらくマアルール監督は試合を終えたイランから直接チュニジアに帰国するものと思われる)。
─中国でのW杯予選(6月初旬蘇州で集中開催。シリアの残試合は3)の前に国外で合宿を行います。
─私は、W杯出場というシリアのみなさんの夢が実現することについては楽観的に考えています。
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