試合開始直前の選手をねらった攻撃

シリアで戦争が始まって2年後の2013年2月、反政府武装組織のミサイル攻撃で国内ではよく知られたサッカー選手が死亡しました。攻撃されたのは、軍事施設でも政府施設でもなく、ダマスカスのスポーツ施設が集中しているエリアですから、おそらく選手の殺害を目的としたものだったと思います。

元記事

مقتل مهاجم الوثبة السوري إثر سقوط قذائف في ملعب تشرين بدمشق – RT Arabic

RT
2013年2月20日

シリア フォワード選手死亡
ダマスカスにミサイル着弾

 

シリアスポーツ連盟は2月20日水曜日、ダマスカスのティシュリーン・スポーツシティのスタジアムへのミサイル着弾により、ホムスを本拠とするサッカーチーム、ワスバのユースフ・スレイマーン選手が死亡、ワスバとナワーイルの選手多数が負傷したと発表した。サッカーのリーグ戦で両チーム(訳注:ワスバとナワーイル)が試合開催のためスタジアムに向かった際のことだった。

国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、この迫撃弾による攻撃はダマスカスのサッカースタジアムを標的にしており、選手1人が死亡した。

同通信によると、「2発のミサイルがダマスカスのバラミケ地区にあるティシュリーン・スポーツシティ・スタジアムの公園に着弾した。ミサイル攻撃は武装勢力によるもので、ワスバの選手一人が犠牲となり、練習中の選手多数が負傷した」という。

負傷した選手のうちイブラーヒーム・アルミスリーは、腎臓を損傷し外科手術を受けた。

フランス通信社(AFP)がワスバの選手の話として伝えたところによると、死亡したのはワスバのフォワード、ユースフ・スレイマーン選手(23歳)で、6か月になる子どもの父親だったという。

2発のミサイルが選手たちが滞在しているティシュリーンホテルに着弾し、ホテルの窓ガラスが割れた。

ティシュリーン・スポーツシティは、サッカースタジアム、オリンピックプール、その他多数の屋外競技場で構成され、選手用ホテルや各競技団体の連盟の本部事務所などもある。シリア・オリンピック委員会もティシュリーン・スポーツシティを本部としている

攻撃があったのは、サッカーのシリア1部リーグの上位グループリーグ第5節で、ワスバとハマを本拠とするナワーイルとの試合開始のわずか1時間前だった。

シリア・サッカーリーグの全試合は、昨年同様、国内の情勢を理由にダマスカスで開催されている。

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