今回もまた、イスラム国がらみの記事です。以前本サイトで紹介したことのある、モロッコ代表にも選出されたことのあるという元サッカー選手が、シリアで死亡したとのニュースです。
ただし、このニュースは、様々なアラビア語メディアで報じられていますが、いつ、どこで、どのような状況で、誰に殺害されたのか、という肝心な点については、はっきりしません。
この元選手は、昨年9月にも死亡説が報じられていたようですが、このときは、本人がフェイスブックの自らのアカウントに、それを否定する書き込みをしていたとのことです。
一国の代表に選ばれるくらいですから(しかもモロッコはFIFAランキングこそ日本より下位ですが、ワールドカップ本戦にも出場したことがある)、それなりの地位と収入も手にしていたと思います。それでもモロッコから遠いシリアの戦争に参加する決心に至ったのはなぜなのか、くわしく知りたいものです。
元記事URL:
モロッコ人サッカー選手死亡 イスラム国に参加
アルハリージュ・オンライン
2016年6月1日
(右がハーティム・ハラーワ元選手。写真 http://alkhaleejonline.net/articles/1464780396084785100/مقتل-لاعب-كرة-قدم-مغربي-قاتل-مع-داعش-في-سوريا/ より)
イスラム国に合流していた、サッカーの元モロッコ代表選手がシリアで殺害された、と複数のメディアが伝えた。
「ニュース24」のサイトは、死亡した「シャバーブ・アルマグリブ・アルテトワーニー」所属の元選手ハーティム・ハラーワの家族が2日前、同元選手の死亡が確認されたとの知らせを受け取った、と報じた。
過去、ハーティム・ハラーワ元選手が死亡したのニュースは報じられていたが、同元選手はフェイスブックで声明を書き込み、その報道を否定していた。
ハーティム・ハラーワは、競技を離れイスラム国に合流していた。同元選手は、モロッコ代表のユニホームを着るためチームに選出されていたが、(代表チームではなく)その過激組織に加わるためシリアに向かうことを、選択した。
ハーティム・ハラーワは、イスラム国によって引き入れられた唯一のサッカー選手ではない。すでに様々な国籍の他のサッカー選手たちもイスラム国に身を投じている。たとえば、イギリスのアーセナルに所属していた「アブー・イーサー・アンダルス」と名乗る元選手、オランダのフェイエノールトのイマード・アルマグリビー選手、チュニジアのエトワール・サヘルのニダール・アルサラーミー選手らである。ニダール選手は、イスラム国の旗のもと参加した戦闘で犠牲となっている。
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