アフリカの若者を食いものにするサッカービジネス

今回は、フランスで出版されたサッカー本の紹介記事です。直接、中東地域に関係するものではありません。

現在、ヨーロッパの各リーグでは、大勢のアフリカ出身選手がプレーしています。ビッグクラブの主力として活躍する選手もめずらしくありません。しかし、憧れのヨーロッパの地に立ったものの、悪辣な代理人などにつかまり、食いものにされている若いサッカー選手もめずらしくないようです。この問題を取り上げた海外のドキュメンタリー番組を見たことがあります。

ジャーナリストによって書かれた本書もそういった内容を持つものです。ただし残念ながら、記事自体があまりにも短いので、具体的に、どういう事実があるのかについては、知ることができません。

フランスのアマゾンから購入できるみたいですが、フランス語の本なので、ぼくには手が出ません(アラビア語や英語でも手が出ないけど)。
Amazon.fr – Magique système: L esclavage moderne des footballeurs africains – Barthélémy Gaillard, Christophe Gleizes – Livres
https://www.amazon.fr/Magique-système-esclavage-footballeurs-africains/dp/2501130383


元記事URL:
http://www.alquds.co.uk/?p=872089

アフリカ出身選手は「現代の奴隷」

掲載紙:アル=クドゥス・アル=アラビー
掲載日;2018年2月1日
執筆者:アーダム・ジャービル

http://www.alquds.co.uk/?p=872089

1冊の新刊本が、アフリカ出身のサッカー選手の移籍市場の実態を明らかにした。この本は、ヨーロッパに連れてこられた彼らが、代理人やクラブチームの幹部らによる策略の罠の犠牲となり、むごたらしい搾取にさいなまれていることを伝えている。

本書のタイトルは『魔術師のシステム──「現代の奴隷」としてのアフリカ出身サッカー選手』で、著者は、クリストフ・グレイズとバルトルミーの二人のジャーナリスト。二人によると、コートジボワールのヤヤ・トゥーレやディディエ・ドログバ、カメルーンのサミュエル・エトウなどといった輝かしい軌跡と成功を収める幸運なアフリカ出身選手は、ごくわずかだという。

選手自身が依頼した代理人、業者たちの一部、もしくは詐欺師たちが、アフリカの若者たちの純真さや、未来のドログバ、エトウ、エッシェンになるという彼らの大きな夢を容赦なく食いものにしていることについても語っている。彼らはわずかな報酬で選手たちの代理人となり、その後、選手たちに入団させると約束したクラブに連れいてくことなく、選手たちを放り出してしまう。そうして、選手たちの一部はそのあと、ヨーロッパの町のあちこちで、ホームレスとなったり物乞いとなったりしているのである。

また本書では、1995年にヨーロッパ司法裁判所がくだした、いわゆる「ボスマン判決」での決定を、「サッカー業者」の一部の人たちが利用していることも明らかにされている。この判決により、フランスなどヨーロッパの選手たちは、イングランド・プレミアリーグ、リーガ・エスパニューラ、ドイツ・ブンデスリーガなどといったより大きなリーグへと移籍していったことにより、業者らは、アフリカ出身の若い選手たちの集団を獲得するようになった。

「ボスマン判決」により、EU諸国の国籍を持つ選手は、自らが希望する域内のクラブに自由に移籍できる権利が認められるようになった。

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